ボードゲーム紹介 第5弾

ボードゲーム紹介も早第5弾です。
今回は戦術と運が絶妙なバランスの、少し軽めのボードゲームを紹介したいと思います。

底探検

プレイ人数:2~6人
所要時間:20~30分
難易度:★★☆☆☆

◇概要
潜水艦に乗って、海底に沈んだ財宝をたくさん持ち帰ったプレイヤーが勝利する。

ただしこの潜水艦ではプレイヤー全員の空気タンクが繋がっていて、
財宝を持ち帰ろうとするとみるみる空気が減っていきます。

空気残量が0になると財宝は再び海の底なので、
残量を気にしつつ、潜水艦まで辿り着くことを目指します。

◇ゲームの準備
潜水艦ボードを置き、ボードに書かれた「25」の上に空気マーカーをセットします。

これが現在の空気残量です。

遺跡チップをレベル1~4に分けた後、表の得点が見えないように裏返してからよく混ぜ、
潜水艦から繋がるように遺跡チップをレベル1から順番に並べていきます。

ポイント

チップにある白い点の数が遺跡チップのレベルです。

丸い形のブランクチップはゲーム脇に除けて置き、
各プレイヤーが自分の探検家駒を潜水艦ボードの上に置いたら準備完了です。

◇ゲームの進め方
このゲームの基本的な進め方は、

1.サイコロを振り、駒を進める
2.探索を行う

の、2つです。

・サイコロを振り、駒を進める
サイコロを2個振り、出た目の数だけ駒を進めます。

もしも他プレイヤーの駒が乗っているマスがあれば、
そのマスはカウントせず、飛び越えて進めます。
※例えば黄色い駒の手番に「4」が出た場合、他プレイヤーを飛び越えて図のように進みます

・探索を行う
止まったマスが遺跡チップの上であれば、
その遺跡チップを拾うか、拾わないかの選択ができます。

遺跡チップを拾う場合、
拾った遺跡チップは裏返しのまま、自分の手元に置きます。
チップを回収した場所にブランクチップを置き、その上に自分の駒を置きます。

また、止まったマスがブランクチップの上であれば、
所持している遺跡チップをその場に置くことができます。

遺跡チップを置く場合、
ブランクチップと遺跡チップを差し替え、その上に自分の駒を置きます。
この時、表に書いてある得点を確認することはできません。

1、2の手順を終えたら時計回りに手番を進めます。

◇潜水艦への戻り方
得点を獲得するためには遺跡チップを拾い、潜水艦へ持ち帰らなくてはなりません。
潜水艦へ戻りたい時は、サイコロを振る前に「引き返す」と宣言します。

引き返している時でも、遺跡チップを拾ったり、置いたりすることは可能です。

注意点

方向転換できるのは一度だけです。
引き返す宣言をした後で先に進んだり、
潜水艦に到着してから再び海底に潜ることはできません。

◇遺跡チップを所持している場合
遺跡チップを所持していると、様々なデメリットが発生します。

・空気が減る
手番が回ってきた際、自分が所持している遺跡チップの枚数分、
空気残量を減らします。

空気は全プレイヤーで共有しているので、
全員が遺跡チップを拾い始めると一気に空気が減っていってしまいます。

・駒の移動
サイコロを振って駒を動かす際、所持している遺跡チップの枚数分、
出た目の合計から引かなくてはなりません。

例)
サイコロの合計(3)-遺跡チップの数(2)=進める数(1)

遺跡チップを所持していればいるほど、移動力が落ちていきます。

注意点

マイナスした際に進める数が0以下になった場合はその場から動くことはできませんが、
遺跡チップを拾ったり、置いたりすることはできます。

◇ラウンド・ゲームの終了
全員が潜水艦へ戻るか、手番が回ってきた時に空気残量が0になっていたら1ラウンド終了です。

注意点

手番の最初に空気を減らし、残量を0以下にしたプレイヤーは最後までプレイすることができます。
空気残量が0の状態で次のプレイヤーに手番が回った際にラウンドが終了します。

ラウンドが終了したら、各プレイヤーは以下のいずれかを行います。

・財宝を潜水艦まで持ち帰ったプレイヤー
遺跡チップを表向きにして得点を獲得します。

・海底に残ってしまったプレイヤー
拾った財宝は裏向きのまま、海底に沈みます。

潜水艦から離れているプレイヤーから順番に、
持っている遺跡チップが3枚ずつ重なるように、列の最後尾に置いていきます。

注意点

重ねる順番は好きに選択できますが、得点を確認することはできません。
必ず3枚ずつ重なるように置かなければいけません。
3枚に満たない端数は列の最後尾に置きます。

3枚に重ねたチップは次のラウンドから「3枚で1枚の遺跡チップ」として扱います。
拾う場合、置く場合は3枚一緒に、
空気を減らす場合、移動する場合はマイナス1としてカウントします。

全プレイヤーが行動を終えたら場にあるブランクチップをすべて取り除きます。

その後、空いた隙間は遺跡チップを詰めて配置します。

空気マーカーと自分の駒を初期位置に戻し、
潜水艦から一番離れていたプレイヤーから再び手番を行います。

計3ラウンドを行い、一番得点を獲得していたプレイヤーの勝利です。

注意点

持ち帰った遺跡チップは表向きにした時点で「得点」となり、
以降のラウンドでは所持している遺跡チップの枚数にカウントされません。

◆ゲームのコツ
遺跡チップのレベルが高ければ高いほど得点は大きくなりますが、
最初から深く潜ってしまうと潜水艦に帰れなくなってしまいます。

ついつい遺跡チップを拾いすぎてしまった時は、
獲得した遺跡チップを手放すことも大事です。

たくさん遺跡チップを拾って空気を減らし、
他のプレイヤーを道連れにするのも作戦、
浅い場所ですぐに引き返して、堅実にコツコツ得点を稼ぐのも作戦です。

3ラウンド目は取り除かれたブランクチップ分、
レベルが高い遺跡チップまでの距離も短くなりますので、
最後の最後に大逆転を狙ってもいいかもしれません。

他プレイヤーが拾った遺跡チップを確認しつつ、
次の自分の手番までにどのくらい空気が減るのかを考えながら遊んでみてください。